脂質異常症

血液中には脂質が含まれるわけですが、そのうちLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)の数値が基準とされる数値よりも高い、HDL(善玉)コレステロールの数値が基準とされる数値よりも低いという場合に脂質異常症と診断されます。なお診断基準につきましては、以下の通りです。主に3つのタイプに分類されます。

  • LDLコレステロール値≧140mg/dL(高LDLコレステロール血症)
  • 中性脂肪≧150mg/dL(高トリグリセライド血症)
  • HDLコレステロール値<40mg/dL(低HDLコレステロール血症)

脂質異常症も他の生活習慣病と同様に自覚症状が現れませんので、なかなか発症に気づきにくいとされています。そのため患者様の多くは、定期的に行う健康診断の結果を見て、LDLコレステロールなどの数値の異常を指摘されて気づくということがほとんどです。それでも、何の症状も現れないことから放置を続けることで動脈硬化を招き、さらに虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や脳血管障害(脳梗塞 など)といった重篤な合併症を引き起こしてしまうことも少なくありません。